ソニーのボス、サー・ハワード・ストリンガー CEO が Wall Street Journal のイベントで、同社がカメラ部品をアップルへ提供しているという新情報をこぼす場面がありました。ストリンガー氏いわく「どうして我々がアップルに最高のカメラを提供するのでしょう」「いつも困惑してます」。さて、率直な告白はさておき、気になるのはどの製品向けにどのカメラ部品を提供しているのかという話です。ソニーの各種イメージセンサは多数のメーカーで採用実績がありますが、近頃のアップル製品で用いられているという話は聞きません。たとえば iPhone 4 に搭載されている 5メガピクセルカメラのイメージセンサは、OmniVision製であることが知られています。
以上から演繹すれば、導かれる結論は、ソニーはアップルの次世代製品、ようするに iPhone 5（仮）のイメージセンサを作ってるのではないかということ。iPhone 5ではカメラが8メガピクセルになるという噂は以前からありましたし、この数字はすでに Xperia arc などで採用されている"Exmor R"センサと符合します。ただし、これらのセンサ工場は仙台にあるため、先日の震災の影響を受け提供が遅れる可能性があるとも。WWDC 2011でiPhone 5が発表されなさそうなのはそのためか、と全てを結びつけてしまっていいものかは分かりませんが、来たるべきiPhone 5分解がいっそう面白くなりそうな話ではあります。
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