長らく噂のあった Google のデジタル音楽サービスが、『Android 3.0』(開発コード名『Honeycomb』) のリリースに伴って始まるという。これは、モバイル機器カンファレンス『Mobile World Congress』において、Motorola のモバイル部門幹部が発言したものだ。Android 3.0 は Google のモバイル OS で、タブレット製品に最適化したバージョンとなる。
Motorola は、タブレット PC『MOTOROLA XOOM』を3月にリリースする。Verizon Wireless の販売するバージョンは端末補助金なしで799ドルで、Wi-Fi のみのバージョンは600ドル程度だ。だがもっと注目すべきは、XOOM こそが最初に出荷される Android 3.0 搭載タブレットだという点にある。さらに、Google の音楽サービスを搭載する可能性も高い。
『The Guardian』紙は、Android 3.0 とセットで提供となる Google の音楽サービスについて報じたが、その記事のなかで、Motorola のモバイル部門を率いる Sanjay Jha 氏は次のように述べている。「(Android で提供される)『Google Mobile』サービスには、動画サービスと音楽サービスがある。つまり、音楽サービスの提供が行なわれるということだ」
Google は2009年、中国で無料音楽ダウンロード サービスを開始した。それ以来、同社が本格的に音楽サービスを展開するとの噂は存在する。その後 Google は『Rhapsody』などと提携し、音楽検索ツールをリリースした。
最近では2010年5月、楽曲共有ソフトウェア会社の Simplify Media の買収を発表し、同社のデジタル音楽サービスの一部を『Android 2.2』(開発コード名『Froyo』) と統合した。
加えて注目したいのは、Google が16日に発表したコンテンツ決済サービス『Google One Pass』だ。同サービスは、オンラインの新聞や雑誌のみが対象で、デジタル楽曲は対象ではないという。これは、オンラインで購入したデジタル楽曲の決済について、Google が別の計画を持っているためとも解釈できる。
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